16ページ【10日目】
この日はシウダー・ケサダへと買い物というか散策に行く日。
しかし,朝から雨が降ります。
離れの窓から外を見ると庭もかなり霧でけぶっています。
雨期なのでこんなものかといつもの朝ごはん。
今朝は昨日の残りの「Eggplant Parmesan」と炊いたごはんの混ぜごはん,玉子のせ。
そして毎度おなじみ味噌汁。
毎度おなじみ残り物処理チームでした。
左は食品用ラップ。これがまたふたに付いている刃では切りにくい。ちょっとしたコツがいります。
それに,食器にきちんと張り付くわけじゃありません。
日本のラップ偉大なり。
さて,ごはんのあとはしばらく休憩。
「PURA VISDA」な生活が続きます。
今日は連れあいが体調をこわし,町中へは私とT家夫婦の3人で出かけての行動。
で,シウダー・ケサダへと出かけるに際して困ったのが地図。
スマホの地図が使えません。なぜなら携帯電話の契約をしていないので,町中で電波が拾えず,Wi-Fiがあればいいのですが,町中ではどこにでもWi-Fiがあるわけではありません。
そこで,とても原始的な方法。家ではネットにつながるので,その地図をノートに書き写して,紙の地図を作成したのでした。
それが左。
目印の場所や,今日行く予定の所を書き込んで,持ち歩くノートを開けばわかるという,まったくもって原始的だが,ある意味最もわかりやすくて,持ち運びも便利で,A4サイズだからスマホの画面よりもはるかに大きくて,アナログおじさんにとっては実にいい手法。
この地図を作ってみて気がついたのは,町の通り番号のつけ方が面白いこと。
基準は町の中心の教会と公園。そして,北側の通りには奇数番号の通り名となっており,南側の通り名は偶数番号の通り名になっていること。
日本でしたら,平安京なら大内裏は一番北にあって,その北にはもう通りはないから,南に順に一条通,二条通と順番に増やせばいいが,この町のように基準になる教会と公園が町の真ん中だと,上にプラスだと下にマイナスとわけわからない命名になります。北はN1,南はS1なんてのでもいいのだろうけど,それより北は奇数,南は偶数でしたら,通り番号聞くと教会と公園の北か南かも分かる仕組みで,数字だけで済みます。
それと,町の区画は平安京ではないが,結構東西南北正方形に近い区画でできています。
コスタリカでは結構こんな町や,通りの命名があり,これも所変われば品変わるでした。
さて,出かける頃には晴れ上がり,お天気がコロコロ変わるコスタリカ。
左は庭にいたトカゲ。いや,これってイグアナの子供なんじゃないのかと思うような生き物。
今日の道は初めて通る道。上の地図でいうと「旧道」と書いてある141号線。これが昔ながらの道らしく,上り下りの勾配も結構あるし,片側1車線。
それでも。雰囲気のいい道でした(右の写真)。
これまでは上の地図でいうと「新道」と書いてある道で,片側2車線。フロレンシアへと入る道。
町に入ると平日の午前中なのに高校生が歩いています。
この町の女子高生の制服はこんな感じのようです。まあ,日本と変わらない雰囲気。でもネックレスしたりピアスをしているところはさすがアメリカ大陸。
ちなみにコスタリカの学校は1月に始まり12月に終わるという,実に分かりやすい1年間。そして,コスタリカでは1年の気温差があまりないので,雨の少ない乾季(12月〜4月)を夏,雨季(5月〜11月)を冬と呼ぶらしい。北半球にもかかわらず季節逆転現象が起こっていて,学校の夏休みといえば12月から1月頃。
でも1月,2月から新学期だから,長い夏休みが明けると新学期なので,これもいいかもしれません。
右はコスタリカでよく見かけた「GOLLO」という店。家電製品,家具,スポーツ用品,コンピューター,オフィス機器などなどを扱う大手のチェーン店のようです。
綴りが「GALLO」だと雄鶏のことですが,この店の名は「GOLLO」。でも,トレードマークは雄鶏のようです。目立ちますねえ。
さて,まずは目的のシウダー・ケサダ公園のすぐ北にある「Mercad Municipal de San Carlos(ムニシパル・デ・サン・カルロス市場)に行ってみました。
地元民の御用達市場なので,小さな小売店の集まりでした。
で,市場の西側にはパトカーが出ていて,警察官も見張っています。一体何なのだろうと思って周りを見ると,どうもここには宝くじ売り場があるようです。そして,何やら個人で売っているところもあります。そこでのトラブルやら犯罪を防止するためなのかと思って見ていました。
さて,このあとは東側のホームセンター「Colono」へ。コスタリカに着いた日にトイレへ行きたいといったら連れて行ってくれた店。
そこへ向かう途中に東側の山がきれいに見えたので,撮影。
こちら側にもいくつか火山があり,最近も爆発があったとのことでした。
このホームセンター「Colono」にどんな用事があったのかというと,母君宅のキッチンの食器棚の扉がしっかりと閉まらず,その原因がドアを閉めたときに固定する部品の劣化でした。
で,お世話になっているので,これくらいは修理しておこうと部品を探しに行ったのでした。
しかし,この部品の名前がわからない(日本語でも)。ましてや,スペイン語でどんなものか説明できるわけでもなし,最後の手段は絵を描こうと持参のノートにこんなもんだと絵を描いて店員に見せたのでした(左の絵)。
で,「I'm looking for the parts like this.」などと英語通じるかはわからないけど店員に言うと,ついて来いとの合図,ついていくとその部品があったのでした。
右は「これだ!」と指し示すT家のM氏。いやはや,結構適当なイラストでしたが,絵の力は大きい。
左はスコップなどの売り場。
右は一時停止の標識。コスタリカの一時停止の標識は八角形で表示は「ALTO」。日本にもそんな名前の車がありますねえ。
さて,このあとは再びシウダー・ケサダ公園にもどり,お昼ごはんの時間なので,おすすめのSODAを探しました。
ちなみに「SODA(ソーダ)」とは炭酸飲料のことではなく,コスタリカのいわば「大衆食堂」。
町中でも「SODA」という看板はよく見かけるし,道を走っていても,店の看板に「SODA」とついているものがたくさんあります。なので,一度は「SODA」に行ってみようと,先ほどの「ムニシパル・デ・サン・カルロス市場」にあり,ここがおすすめのSODAと言われた,上の手書き地図にも書き込みのある「SODA La Vieja」という店を探したのですが,見つかりません。
市場のおねえさんに聞いたら,探してくれたけど,どうもなくなったようだとのことで,このSODAには行けませんでした。
そこで,市場の中のSODAでもいいかと思っていくつかのSODAのお品書きを見ましたが,どこにもビールはない模様。せっかくの運転手ありの「PURA VIDA」生活なので,ビールのある店にしようと,公園側に出るとそこには「Restaurante Cristal」というおあつらえ向きにビールの置いてある店があったのでした。しかも表の看板になんだか美味しそうな料理の写真があり。そこでこの日のお昼は3人でここに入ったのでした。
ここでの昼ごはんについては「満腹探検隊」の「コスタリカ旅行特集」の「Restaurante Cristal(レストラン クリスタル)」のページへどうぞ。
お昼ごはんのあとは,北の端の方にあるショッピングモールの「Walmart(ウォルマート)」へと向かいます。
まさしく南から北へとシウダー・ケサダの町中探検。
左:どこでも見かける「Monge」。ついつい岡山弁の「もんげ〜」を思い浮かべるのは私だけでしょうかね。
中:これは床屋か。一応白地に赤と青の線の入った看板。
右:水道局なのか,大きめの建物で,建物の前の池では水力発電のタービンのような水車がぐるぐる回っていました。
左:果物屋。看板も色とりどりだが,果物そのものが色とりどり。
中,町の北のはずれ,本日やって来た旧道と新道の交わるあたりには「マクドナルド」が。世界中進出中。
右:交差点の信号機。この町には信号機のある交差点はあまりありません。これは新道から町中に入る交差点。信号機は日本のように電柱などの柱から出ているのではなく,すべてこのようにぶら下がっています。
さて,いよいよ「Walmart」にたどり着きました。「マクドナルド」まで行かずにもうちょっと手前で曲がれば近かったのですが,本日は町外れまでずっと歩いたのでした。
右は道に設置してある速度減速用のかまぼこ状の盛り上がり。これだけ盛り上がっていると,みんなやはりほぼ一時停止状態でこの前で止まりますねえ。
左:入口からのエスカレーター。エスカレーターといっても階段状のエスカレーターではなく,歩く歩道みたいに平面,斜面。
というのも,ショッピングカートをそのまま乗せて移動するため。写真の右にはショッピングカートを乗せて下っている人が見えます。
真ん中:トイレの便器。またもや便器撮影。ここで初めて水を流すことのできる便器を見かけたので撮影。このコスタリカの旅ではここでしか見かけませんでしたねえ。
右:コーヒー売り場。
左はビールのショーケース。日本でもコスタリカでもスーパーマーケットに行くとは必ずやビールコーナーを探索するのが習慣なのでした。
この日はコスタリカの旅10日目。コスタリカ産の大手のビールはすべて買って飲んでみたはずだし,あとはクラフトビールですが,どれがコスタリカのクラフトビールなのか区別がつきません。結構輸入ビールがあるようだし,まあ,これ以上はいいかと,ありすぎるビールの銘柄に対して,あきらめたのでした。
コスタリカのビールについてはコラム「コスタリカのビール」を参照してください。
ちなみにこのショーケースの中にはコスタリカのあの妖怪「SEGUA」ビールが並んでいましたねえ。
それから左のラベルは本日別動隊だったK君がお昼ごはんの時に呑んだというビール「SOL」のラベル。これはショーケースの中にもありましたが,メキシコのビールらしいです。
右上はここで買って飲んだビールの「caraquena(カラクエナ)」。自分は買い物するつもりはなかったので,ビールチェックのあとは見たことのないビールを選んで,レジ近くのイートインコーナーらしきところでビール呑んでいたのでした。PURA VIDA!
右下はセルフレジ。缶ビール1本買うのにレジに並んでもと思い,セルフレジに挑戦。でも,細かい操作がわからなくて,結局は担当のおねえさんがバーコードをピッとやってくれて,お金の投入だけがセルフでした。
帰りのエスカレーター下にあった宝くじ売り場。
日本となんだか似ています。四角い箱の中で販売しています。1枚いくらで,当選金がいくらなのかはわかりませんが,どの国にも宝くじなんてのがあるようですね。
ちなみに,この宝くじ売り場は地階にあり,ここは駐車場があるところ。
ということで,ここにお迎えに来てもらって,本日のシウダー・ケサダの町散策は終了。母君宅へと帰ります。
こちら晩ごはんまでのイベント。
ご近所の庭でとれた椰子の実です。それをご近所のお父さんが割ってくれているところ。
ナタのような刃物でガンガンと周りの皮を削り取り,最後に頭を削り取れば,まるでコップのような形で椰子の実ジュースが飲めます。
そこそこ甘め。いや,これぞ天然のジュースというべきか。
右はT家のM氏が椰子の実割りに挑戦中。
さて,本日の晩ごはんは母君作「Enchilada(エンチラーダ)」。
あとはマンゴーにサラダ。K君作の特製ドレッシング。
今夜も!salud!
トルティーヤ(Tortilla)
トルティーヤは最近日本でもおなじみになったし,スーパーマーケットでも売っているところが多くなりました。
つまりはトウモロコシの粉や小麦粉から作るメキシコ,アメリカ合衆国の伝統的な薄焼きパンといえます。
K女史はトウモロコシの粉で作ったものじゃないとトルティーヤじゃないというこだわりですが,日本ではトウモロコシの粉は一般的ではないのか,結構小麦粉で作ったものがトルティーヤとして出回っていますね。それと大きさも大きめのものも出回っています。
下は町のスーパーマーケットのトルティーヤ売り場。いろいろなタイプがあるようです。
エンチラーダ(Enchilada)
タコスはよく聞きますが,エンチラーダは初めて聞きました。
タコスはトルティーヤに具材をくるみ,はさんで手で食べるものですが,エンチラーダは同じくトルティーヤに具材を巻き,これにトマトソースやチーズをかけて焼き上げるのが特徴です。メキシコ料理ということになります。
つまりは熱い料理ということになります。なのでこの日もナイフとフォークでいただきました。
母君宅のキッチンには大きなオーブンがあるので,オーブン料理は母君の得意料理です。
そして,母君の作る料理は純粋なメキシコ料理というよりも,「TEX-MEX(テックス−メックス)」というアメリカのテキサス州とメキシコ文化の融合から生まれまたというメキシコ料理の要素をベースにしながらアメリカ流の豪快さやボリューム感を取り入れたスタイルの料理です。結構濃厚でチーズやスパイスが多いという感じですねえ。
チレラ(Chileras)
今日のお昼の「Restaurante Cristal(レストラン クリスタル)」で出てきた調味料が「Chileras artesanales」。「artesanales」とは「職人技」という意味のようですが,「手作りのChileras(チレラ)」を意味しています。
「Chileras(チレラ)」とは,中米(特にコスタリカやニカラグア)の伝統的な調味料で,唐辛子と野菜を酢漬けにしたピリ辛のソース(サルサ)または漬物のことらしい。
このときはサルサとして出てきました。
日本では端的に言うと「ペッパーソース」で,よく知る代表格が「タバスコ」。そんな辛い調味料というか調味ソースが「チレラ」です。
ここでの昼ごはんについては「満腹探検隊」の「コスタリカ旅行特集」の「Restaurante Cristal(レストラン クリスタル)」のページへどうぞ。
GPSレシーバーの記録をグーグルアース(Google Earth)上に表示したものです。
フロレンシアからシウダー・ケサダまでは行きは北側から入る旧道を使いました。
町の中心にあるシウダー・ケサダ中央公園と教会です。公園の北側にムニシパル・デ・サン・カルロス市場があります。
昼ごはんを食べたのは公園の北側のレストラン。
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